Resilient and bendable instrument inserted into human organ and device for bending said instrument
专利摘要:
公开号:WO1991012047A1 申请号:PCT/JP1991/000180 申请日:1991-02-14 公开日:1991-08-22 发明作者:Kanji Inoue 申请人:Kanji Inoue; IPC主号:A61F2-00
专利说明:
[0001] 明 細 [0002] 弾性復元機能を有する折り曲げ自在な人体の器官に揷 入する器具及び人体の器官に挿入する器具の折り曲げ装 [0003] 技術分野 [0004] 本発明は、 医療機器分野に属する弾性復元機能を有す る折り曲げ自在な人体の器官に揷入する器具、 及び、 人 体の器官に挿入する器具の折り曲げ装置に関するもので め O o 背景技術 [0005] 現在、 例えば、 大動脈瘤の治療に当たっては、 人口血 管を移植することにより行われているのが現状である。 つま り、 手術により大動脈瘤に侵されている血管部分を 切断除去し、 この切断除去した部分に人工血管を縫合等 の手術により接続して移植を行っていた。 [0006] ところで、 大動脈瘤の治療に当たり、 上記のように手 術により人工管を移植する方法は危険率が高いという問 題がある。 特に破.裂に対する緊急手術は、 その救命率が 落ちるものであり、 また、 解離性動脈瘤は手術が難しく て死亡率が高いという問題がある。 [0007] 本発明は、 上記の従来例の問題点に鑑みてなされたも のであって、 その目的とするところは、 手術をすること なく カテーテル内に人体の器官に揷入する器具を折り畳 P T JP91/00180 [0008] 2 [0009] んだ状態で入れて血管の患部やあるいはその他の人体の 器官の狭窄部等の目的位置に運び、 目的位置で放出する ことで人体の器官に挿入する器具を確実に復元させて移 植できるようにするための人体の器官に挿入する器具を 提供することを第 1の目的とし、 更に、 人体の器官に揷 入する器具の折り畳みや、 カテーテル内への導入が簡単 にできることを第 2の目的とし、 更に、 人体の器官に揷 入する器具を簡単且つ正確に折り畳むことができる装置 を提供することを第 3の目的とするものである。 発明の開示 [0010] 本発明の弾性復元機能を有する折り曲げ自在な人体の 器官に挿入する器具は、 両端部に折り曲げ自在な弾性を 有するリ ング状線材部を設け、 外力が加わらない状態で 略円状をした折り曲げ自在な弾性を有する連結環状線材 部を複数個両側のリ ング状線材部間に掛け渡すとともに 連結環状線材部をリ ング状線材部に取付け、 両リ ング状 線材部間に中間リ ング状線材部を配置し、 該中間リ ング 状線材部により連結環状線材部を略楕円形状に弾性変形 した状態に保持して成ることを特徵とするものである。 また、 リ ング状線材部の周方向を複数に分割した位置 に紐を通して引くための引っ掛け部を設けてもよい。 [0011] また、 本発明に係る人体に挿入する器具は、 フ レキシ ブルな布ゃシー トにより形成した筒状の人工管の両端部 に折り曲げ自在な弾性を有するリ ング状線材部を設け、 外力が加わらない状態で略円状をした折り曲げ自在な弾 性を有する連結環状線材部を複数個両側のリ ング状線材 部間に掛け渡すとともに連結環状線材部をリ ング状線材 部に取付け、 両リ ング状線材部間に中間リ ング状線材部 を配置し、 該中間リ ング状線材部により連結環状線材部 を略楕円形状に弾性変形した状態に保持して成ることを 特徴とするものである。 [0012] また、 弾性復元機能を有する折り曲げ自在な人体の器 官に揷入する器具は、 フレキシブルな布やシー トにより 形成した筒状の人工管の両端部に折り曲げ自在な弾性を 有する リ ング状線材部を設け、 リ ング状線材部の周方向 を複数に分割した位置に紐を通して引く ための引っ掛け 部を設けてなることを特徴とするものであってもよい。 [0013] 更にまた、 本発明に係る人体の器官に挿入する器具の 折り曲げ装置は、 後端部が器具を前端部から挿入するた めの大径入口となり且つ次第に径が絞られて前端部が力 テーテルの後端部にはめ込むことができる筒状の器具よ り も小径の接続部となったラツバ状をしたラツバ状筒に より構成してなることを特徴とするものである。 [0014] しかして、 本発明においては、 両端部に折り曲げ自在 な弾性を有する リ ング状線材部を設け、 外力が加わらな い状態で略円状をした折り曲げ自在な弾性を有する連結 環状線材部を複数個両側のリ ング状線材部間に掛け渡す とともに連結環状線材部をリ ング状線材部に取付け、 両 リ ング状線材部間に中間リ ング状線材部を配置し、 該中 間リ ング状線材部により連結環状線材部を略楕円形状に 弾性変形した状態に保って成る構成の人体の器官に挿入 する器具を折り畳んでカテーテル内に入れるに当たり、 折り曲げ自在な弾性を有するリ ング状線材部、 中間リ ン グ状線材部、 連結環状線材部を折り曲げて人工管を折り 畳んでカテーテル内に入れ、 人体の器官の目的部位にお いて器具を放出すれば、 リ ング状線材部、 中間リ ング状 線材部、 連結環状線材部の弾性復元力で元の筒状に復元 して人体の器官の内壁に押し付けられて施工されるもの である。 [0015] そして、 人工管の両端部の折り曲げ自在な弾性を有す る リ ング状線材部、 中間リ ング状線材部、 連結環状線材 部を折り曲げて人工管を折り畳んでカテーテル内に入れ、 例えば、 血管の目的部位 (患部) において人工管を放出 するものにおいては、 リ ング状線材部、 中間リ ング状線 材部、 連結環状線材部の弾性復元力で人工管が筒状に復 元して血管の内壁に押し付けられて施工されるものであ る。 この時、 人工管の両端部はリ ング状線材部により血 管の内壁に押し付けられ、 人工管の中間部は移植後に外 圧による血管の閉鎖を防ぐものであり、 また、 連結環状 線材部の弾性復元力により復元した時の人工管の全体形 状保持が計られ、 構造的に丈夫なものとすることができ o [0016] また、 同様にして人体の器官の狭窄部に挿入して放出 された場合、 人体の器官の狭窄部を人工管で拡張するこ とができる。 [0017] このように、 本発明に係る器具によれば、 手術をする ことなく血管の患部等、 所望の目的位置に折り畳んだ状 態で搬送することができ、 その目的位置で放出して筒状 に弾性復元させることによって、 人工管を移植したり、 人体の器官の狭窄部を拡張したりできるという効果が得 られるものである。 [0018] また、 リ ング状線材部の周方向を複数に分割した位置 に紐を通して引く ための引っ掛け部を設けたものにおい ては、 引っ掛け部に紐を通して引っ張りながら直接、 あ るいは折り畳み装置を介して折り畳んでカテーテル内に いれてカテーテル内を移送することができる。 そのため、 人工管を折り畳んでカテーテル内へ導入する作業を、 簡 単かつ迅速に行う ことができる。 [0019] また、 人体の器官に挿入する器具を折り畳むに当たり、 人工管をラッパ状筒の大径入口から入れて接続部側に移 動させると、 リ ング状線材部が円滑に所定の状態に折り 曲げられることになり、 人体の器官に揷入する器具が全 体と して所定形状に簡単且つ正確に折り畳まれることに なる。 図面の簡単な説明 [0020] 第 1図は、 本発明の人工管の斜視図である。 第 2図は、 同人工管に用いるフ レームの斜視図である。 第 3図は、 人体に上記人工管等の媒体を導入する装置の一実施例の 斜視図である。 第 4図は、 同人工管を上記装置のチュー ブに遊嵌した状態の斜視図である。 第 5図は、 同上の人 ェ管の引っ掛け部に紐を通すと共にその紐を上記チュー プ内のワイヤーに巻いている状態の斜視図である。 第 6 図は同上の紐をワイヤーに巻き付け完了した状態の斜視 図である。 第 7図は、 同実施例におけるラッパ状筒を示 す図面で、 Aは斜視図、 Bは Aの X— X線断面図であり、 Cは Aの Y— Y線断面図である。 第 8図は、 同上の前後 の引っ掛け部に前引張用紐と後引張用紐を通した状態の 斜視図である。 第 9図は同上のラッパ状筒に人工管を揷 入する前の状態の斜視図である。 第 1 0図は、 同上のラ ツバ状筒に人工管を挿入する直前の状態を示すチューブ の図示を省略した斜視図である。 第 1 1図は、 同上のラ ツバ状筒に人工管を挿入する前の状態の斜視図である。 第 1 2図は、 血管に挿入したカテーテル内に上記チュー ブ及び人工管を挿入している状態の断面図である。 第 1 3図は、 同上のチューブを残してカテーテルを引き始め た状態の断面図である。 第 1 4図は、 同上のカテーテル を引く状態の説明図で、 Aは途中まで引いた状態の断面 図であり、 Bは完全に引いた状態の断面図である。 第 1 5図は、 バルーンカテーテルを人工管内に移動させた状 態の断面図である。 第 1 6図は、 同上のチューブに対し てワイヤーを引いてワイヤーから紐の巻付けを解除した 状態の拡大斜視図である。 第 1 7図は、 上記人工管の前 のリ ング状線状部を折り曲げる順序を示す説明図である。 第 1 8図は、 同人工管の後のリ ング状線材部を折り曲げ る順序を示す説明図である。 第 1 9図は、 同上の前後の リ ング状線材及び連結管状線材部の折り曲げ順序を示す 説明図であり、 Aは折り曲げ前を示し、 Bは折り曲げ後 を示している。 第 2 0図は、 同上の人工管を折り曲げた 状態の斜視図である。 第 2 1図は、 本発明の他の実施例 の斜視図である。 第 2 2図は、 本発明の更に他の実施例 を示す図面で、 A、 Bはそれぞれ異なる実施例の斜視図 である。 第 2 3図.は、 本発明の更に他の実施例の斜視図 である。 第 2 4図は、 本発明の人工管を人体に導入する 装置の他の実施例の斜視図である。 第 2 5図は、 同上の 更に他の実施例の斜視図である。 第 2 6図は、 同上の更 に他の実施例の斜視図である。 第 2 7図は、 本発明の人 ェ管の折り曲げの他例を示す説明図である。 第 2 8図は 本発明は、 同上の折り曲げ状態の概略斜視図である。 第 2 9図は、 本発明の人工管の折り曲げ例の更に他例を示 す斜視図である。 第 3 0図は、 本発明の人工管を狭窄部 に挿入している状態の斜視図である。 第 3 1図は、 同上 の人工管により狭窄部を拡張した状態の斜視図である。 第 3 2図は、 同上のフ レームにより狭窄部を拡張した状 態の斜視図である。 発明を実施するための最良の形態 [0021] 以下、 本発明を、 添付図面に示す実施例に基づいて詳 述する。 人体の器官に挿入する器具と しては、 例えば、 人工血 管、 あるいは、 人体の器官の狭窄部を拡張するための人 ェ管ゃフレーム等がある。 [0022] 以下、 人体の器官に挿入する器具として人工血管 7の 例につき説明する。 [0023] 人工血管 7は、 第 1図に示すように、 布、 フィ ルム等 により可撓性のある筒状に形成してあり、 この人工血管 7は、 フ レーム 3 2により筒状の形状を保持するように してある。 フレーム 3 2は、 第 2図に示すようなもので、 人工血管 7の両端部に取付けられて縫着や接着等により 固着される リ ング状線材部 1 0と、 両リ ング状線材部 1 0間に架設した複数の連結環状線材部 1 1 と、 更に、 両 リ ング状線材部 1 0間に配置される中間リ ング状線材部 1 2とで構成された立体構造となっている。 こ こで連結 環状線材部 1 1は外力を加えない状態では略円状となつ た弾性線材を用い、 この略円状の連結環状線材部 1 1を 第 2図のように両側のリ ング状線材部 1 0の間に配置し て固着し、 同様にしてリ ング状線材部 1 0の周方向に複 数個連結環状線材部 1 1を配置して固着し、 更に、 両側 のリ ング状線材部 1 0間に弾性を有する中間リ ング状線 材部 1 2を配置して構成してある。 中間リ ング状線材部 1 2は、 部分的に人工血管 7に固着し、 これら中間リ ン グ状線材部 1 2の特定のもの (この実施例では、 各リ ン グ状線材部 7に隣接する 2本の中間リ ング状線材部 1 2 ) を上記両側のリ ング状線材部 1 0間に架設した複数の連 結環状線材部 1 1の外側に位置させて元来略円状であつ た連結環状線材部 1 1を押さえることで、 第 1図、 第 2 図のように、 楕円状に強制変形させてあり、 このことに より楕円状が略円状に戻ろうとする弾性復元力が蓄積さ れることになり、 この弾性力が人工血管 7を折り曲げて も全体と して元の筒状に復元させるばね力となっている。 こ こで、 連結環状線材部 1 1が外力を加えない状態で略 円状をしているという ことは、 厳密に円状であることの みに限定されず、 あらかじめ楕円に近い形状のものも含 むものであり、 この場合は、 外力を加えることで略円状 (楕円形状) の連結環状線材部 1 1をより偏平な楕円形 状に変形させた状態で両端部のリ ング状線材部 1 0間に 架設する。 なお、 第 1図、 第 2図の実施例では、 一部の 中間リ ング状線材部 1 2 (第 1図、 第 2図において 3つ の中間リ ング状線材部 1 2のうち真ん中のもの) は、 連 結環状線材部 1 1の内側に位置して連結環状線材部 1 1 が人工血管 7の内部に食い込まないよう保持している。 こ こで、 連結環状線材部 1 1 と中間リ ング状線材部 1 2 とは非固着となつているが、 これは折り曲げる時に連結 環状線材部 1 1 と中間リ ング状線材部 1 2とが相互に影 響し合う ことなく スムーズに折り曲げができるようにす るためである。 勿論、 一部の中間リ ング状線材部 1 2を 部分的に連結環状線材部 1 1 に結合することも可能であ る。 また、 連結環状線材部 1 1は、 1乃至複数箇所で相 互に結合してもよい。 また、 複数個の中間リ ング状線材 部 1 2のうち連結環状線材部 1 1の外側に位置する中間 リ ング状線材部 1 2は、 上記のように連結環状線材部 1 1を略楕円形状に変形させる役目をしているが、 逆に、 中間リ ング状線材部 1 2は、 略楕円形状に弾性変形させ られている連結環状線材部 1 1により中間リ ング状線材 部 1 2を持続的に押し広げる力を付与していて、 中間リ ング状線材部 1 2を折り曲げた時後復元させる際に、 中 間リ ング状線材部 1 2が円状に復元するのを助けている。 また、 実施例では連結環状線材部 1 1 は人工血管 7に直 接固着していないが、 必要に応じて連結環状線材部 1 1 の一部を人工血管 7に固着してもよい。 上記リ ング状線 材部 1 0、 連結環状線材部 1 1、 中間リ ング状線材部 1 2はいずれも弾性復元力が優れた柔軟な材質のもの、 例 えばチタンニッケル合金針金等が使用されるが、 勿論こ れのみに限定されるものではない。 なお、 チタンニッケ ル合金針金等は溶接等がしにく力 、 リ ング状にした線材 同士は紐等でも結合できて組み立てが簡単となる。 また、 リ ング状線材部 1 0、 連結環状線材部 1 1、 中間リ ング 状線材部 1 2の径は人工血管 7の径に対応して約 2 0 龍 〜 3 O fflin程度に設定してある。 また、 人工血管 7の長さ は患部に移植すべき長さに応じて適宜長さが選択される。 上記両端部にリ ング状線材部 1 0を装着した人工血管 7 の一端部の開口縁の対向する 2箇所に糸などにより輪状 の引っ掛け部 1 3が形成してある。 なお、 必要に応じて 人工血管 7の他端部の開口縁の対向する 2箇所に同様に して糸などにより引っ掛け部 1 3 aを設けてもよい。 こ の場合、 引っ掛け部 1 3 aの位置は引っ掛け部 1 3に対 して人工血管 7の周方向において、 9 0。 ずれて位置し ている。 [0024] 上記の構成の人工血管 7は、 第 3図に示すような人体 の管に媒体を導入する装置を用いて行うものである。 こ の装置は金属製の変形性を有するチューブ 2と、 チュー プ 2の前端部付近に設けた側面窓部 1と、 チューブ 2の 側面窓部 1の近傍に一端部を固着した紐 4と、 チューブ 2内に移動自在に挿入したワイヤー 3とで構成してある。 上記のような構成の人体に媒体を導入する装置を用い て本発明の人工血管 7を人体の器官の一部である血管 9 の目的位置 (患部 2 6 ) に移動するには以下のようにし て行うものである。 [0025] しかして、 上記の構成の人工血管 7を、 第 4図のよう にチューブ 2に外嵌し、 第 5図のように紐 4を人工血管 7の前端部に位置する引っ掛け部 1 3に通し、 この紐 4 を更にチューブ 2の側面窓部 1部分においてヮィヤー 3 に半巻き、 又は一回、 又は複数巻き、 チューブ 2に挿入 したワイヤー 3に人工血管 7を保持する。 この場合、 ヮ ィヤー 3の先端を一旦側面窓部 1から出して紐 4を巻き、 その後再びワイヤー 3の先端を側面窓部 1からチューブ 2内に揷入することで簡単に側面窓部 1においてワイヤ 一 3に紐 4を巻いた状態とすることができるものである。 また、 この場合、 更に、 第 6図のように紐 4に結び目の ような膨大部 1 4を設けておく と紐 4が側面窓部 1の縁 とワイヤー 3との間に挟み込まれてより正確に紐 4の保 持ができるものである。 また、 紐 4は第 2 4図のように 複数本設けてもよい。 このようにワイヤー 3により媒体 である人工血管 7を保持した状態で、 チューブ 2をカテ 一テル 8内に挿入して血管 9の目的位置 (患部 2 6 ) に 至らせるのであるが、 この場合、 チューブ 2を直接カテ 一テル 8の後端部から押し込み、 紐 4で人工血管 7を引 きながら同時に人工血管 7の前端部のリ ング状線材部 1 0を変形させて折り畳みながらカテーテル 8内に折り畳 んで挿入したり、 あるいは、 第 7図に示すような人工血 管 7の折り曲げ装置を用いて人工血管 7をあらかじめ折 り畳み、 その後この折り畳んだ人工血管 7をカテーテル 8内に挿入する。 [0026] 以下、 第 7図に示す人工血管の折り曲げ装置を用いて 人工血管 7をあらかじめ折り畳んで、 カテーテル 8に揷 入する実施例につき説明する。 [0027] 第 7図において 1 8はラツバ状筒であり、 後端部が筒 状の人工血管 7を前端部から挿入するための大径入口 1 8 aとなっており、 この大径入口 1 8 a側から次第に径 が絞られて前端部がカテーテル 8の後端部にはめ込むこ とができる人工血管 7より も小径となった断面円状の金 属筒よりなる接続部 1 9となったラッパ状をしたラッパ 状筒 1 8となっている。 そして、 この前端部の接続部 1 9はカテーテル 8の後端部に着脱自在にはめ込んで接続 することができるようになっている。 第 7図において 1 5はカテーテル 8の後端部に設けた逆止弁であつて、 こ の逆止弁 1 5は弾性膜により形成してあり、 弾性膜に孔 1 7を穿孔してあり、 通常はこの孔 1 7は閉塞している ものである。 そして、 接続部 1 9をカテーテル 8の後端 部にはめ込んだ場合には、 金属筒よりなる接続部 1 9が 弾性膜の孔 1 7を押し広げて挿入されるものである。 ラ ツバ状筒 1 8は図示実施例では引っ掛け部 1 3をリ ング 状線材部 1 0の 2等分点に位置させたので断面楕円状を しているが、 引っ掛け部 1 3をリ ング状線材部 1 0の 3 等分点に位置させた場合は断面三角形状と し、 また、 引 つ掛け部 1 3をリ ング状線材部 1 0の 4等分点に位置さ せた場合は断面四角形状とするものである。 そして、 第 8図に示す実施例においては、 人工血管 7の前端部の開 口縁の対向する 2箇所に形成した引っ掛け部 1 3に前引 張用紐 2 0を通し'、 また、 人工血管 7の他端部の開口縁 の対向する 2箇所に設けた引っ掛け部 1 3 aに後引張用 紐 2 1を通し、 この後引張用紐 2 1の他端を棒状をした 把手 2 2に取付ける。 この状態で、 更に、 第 1 1図に示 すようにチューブ 2にバルーンカテーテル 2 3を遊嵌し、 バルーンカテーテル 2 3の先端がチューブ 2に遊嵌した 人工血管 7の後端から略 2〜 3 cm離れた位置に位置させ、 この状態でバル一ンカテーテル 2 3の締め付け具 2 4を 締め付けてバルーンカテーテル 2 3をチューブ 2と一体 に動く ようにセッ トする。 次に、 ラッパ状筒 1 8をカテーテル 8から外した状態 で、 第 9図、 第 1 0図のように引張用紐 2 0をラッパ状 筒 1 8の後部より挿入して先端の接続筒 1 9から前方に 導出するとともにチューブ 2を一定程度ラツバ状筒 1 8 内に挿入する。 この状態で第 1 0図のように把手 22で 後方に向く引張力を加えながら前引張用紐 2 0を前方に 引きながら人工血管 7をラッパ状筒 1 8の大径の入口 1 8 aからラツバ状筒 1 8内に導入する。 ここで、 前端の リ ング状線材部 1 0を周方向において 4等分してこの 4 等分した仮想の点 (またはその付近) を便宜上第 1の点 4 1 1 、 第 2の点 42 、 第 3の点 43 、 第 4の点 4 4 i 、 また後端のリ ング状線材部 1 0を周方向において 第 1の点 4 12 、 第 2の点 4 22 、 第 3の点 4 32 、 第 4の点 442 の 4点で 4等分し、 前端のリ ング状線材部 1 0の第 1の点 4 1 i と第 3の点 4 3 とをそれぞれ引 つ掛け部 1 3の取付け部分に該当させた場合、 前端のリ ング状線材部 1 0の第 1の点 4 1 および第 3の点 43 1 を結んだ線が第 7図の Bに示すように略楕円状となつ た大径の入口 1 8 aの短径方向に位置すると共に第 2の 点 422 と第 4の点 442 とを結んだ線が該入口 1 8 a の長径方向に位置するように (つまり第 1 0図に示すよ うに) セッ ト し、 この状態で前引張用紐 2 0を引く と、 人工血管 7の前端のリ ング状線材部 1 0の対向する 2点 である第 1の点 4 1 と第 3の点 4 3 i (ここで、 前述 のように前端のリ ング状線材部 1 0の第 1の点 4 1 と 第 3の点 4 3 L とはそれぞれ引っ掛け部 1 3の取付け部 分に該当する) が前引張用紐 2 0で引かれるため、 前端 のリ ング状線材部 1 0は対向する引っ掛け部 1 3の取付 け部分である第 1の点 4 1 i と第 3の点 4 3 i とが近づ く ように偏平に潰されるとともにラッパ状筒 1 8を第 1 の点 4 1 と第 3の点 4 3 が先に引かれるため偏平に 潰された前端のリ ング状線材部 1 0は更に前端のリ ング 状線材部 1 0の対向する第 2の点 4 2 i と第 4の点 4 4 1 とが後方に位置し且つ第 2の点 4 2 と第 4の点 4 4 1 とが近づく ように折り曲げられながらラッパ状筒 1 8 内に挿入していく ものである。 つまり、 前端のリ ング状 線材部 1 0は第 1 7図の Aの状態から、 Bの状態に変形 し、 更に、 Cの状態に変形して、 引っ掛け部 1 3部分で ある第 1の点 4 1 及び第 3の点 4 3 が前向きの山形 の頂となり、 第 2の点 4 2 と第 4の点 4 4 とが前向 きの谷形の底となって、 前端のリ ング状線材部 1 0が全 体として波状となるものである。 この時、 更に、 前引張 用紐 2 0を前方へ更に引く と、 後端のリ ング状線材部 1 0は後引張用紐 2 1により対向する位置に設けた引っ掛 け部 1 3 a部分 (この部分が後端のリ ング状線材部 1 0 の第 2の点 4 2 2 、 第 4の点 4 4 2 に該当する) で後方 に引かれているので、 後端のリ ング状線材部 1 0は対向 する第 2の点 4 2 2 及び第 4の点 4 4 2 に該当する引つ 掛け部 1 3 aの取付げ部分で後方に引かれて、 同時に人 ェ血管 7の前端が前記前引張用紐 2 0で前方に引かれる ため、 後端のリ ング状線材部 1 0は第 1の点 4 1 2 と第 3の点 4 3 2 とが先にラッパ状筒 1 8内に引かれて第 1 の点 4 1 2 と第 3の点 4 3 2 とが近づく ように偏平に潰 されるとともに対向する第 2の点 4 2 2 と第 4の点 4 4 2 とが後方に位置し且つ第 2の点 4 2 2 と第 4の点 4 4 2 とが近づく ように折り曲げられながらラッパ状筒 1 8 内に挿入していく ものである。 つまり、 後端のリ ング状 線材部 1 0は第 1 8図の Aの状態から、 Bの状態に変形 し、 更に、 Cの状態に変形して、 引っ掛け部 1 3 a部分 である第 2の点 4 2 2 と第 4の点 4 4 2 とが後向きの山 形の頂となり、 第 1の点 4 1 2 と第 3の点 4 3 2 とが後 向きの谷形の底となつて、 後端のリ ング状線材部 1 0が 全体として波状となるものである。 第 1 9図の A、 Bに 上記のようにして折り曲げられる人工血管 7の前後両端 のリ ング状線材部 1 0と連結環状線材部 1 1 との折り曲 げの各過程における変形させられた部材相互の関係が示 してある (この図では便宜上、 中間リ ング 1 2を省略し た図面が示してある) 。 すなわち、 第 1 9図の A→Bの 順序で折り曲げられることになる。 このように折り曲げ ると、 連結環状線材部 1 1が第 1 9図の Bに示すように 略直線状となつて弛むことがないようになっている。 第 2 0図に上記のようにして折り曲げた人工血管 7の折り 曲げ状態を示している。 このようにして人工血管 7をラ ッパ状筒 1 8の大径の入口 1 8 aから入れて折り畳みな がら接続筒 1 9内に導入した状態で、 上記の前引張用紐 2 0と後引張用紐 2 1 とをそれぞれ結び目を外して、 一 端を引く ことにより引っ掛け部 1 3及び引っ掛け部 1 3 aから引き抜く ものである。 [0028] —方、 カテーテル 8をあらかじめ例えば足の付け根の 股動脈に穿刺して大動脈瘤等の血管 9の患部 2 6まで力 テーテル 8の先端部を送り込んでおく。 この場合、 カテ 一テル 8の先端部を目的部位である患部の少し先まで位 置するように差し込むものである。 次に、 金属筒 1 9を カテーテル 8の後端部に設けた逆止弁 1 6である弾性膜 の孔 1 7に差込み、 この状態で、 該ワイヤー 3を挿入し たチューブ 2をカテーテル 8内に差し込み、 該ワイヤー 3を挿入したチューブ 2の先端を第 1 2図のようにカテ 一テル 8の先端に位置させてワイヤー 3に保持した人工 血管 7をチューブ 2内の先端部の目的位置に位置させる。 ここで、 ワイヤー 3を揷入したチューブ 2をそのままの 位置に残したまま第 1 3図→第 1 4図のように引き抜い ていく と、 カテーテル 8内に折り畳まれて揷入されてい た人工血管 7はその前端部から開きながら第 1 3図—第 1 4図 A—第 1 4図 Bの順序で血管 9内に放出される。 放出された人工血管 7はリ ング状線材部 1 0及び連結環 状線材部 1 1の弾性復元力により筒状に復元して血管 9 内壁に圧接するものである。 放出位置が悪ければ人工血 管 7を保持しているチューブ 2を前後移動させて人工血 管 7の位置調整をする。 次に、 締め付け具 2 4の締め付 けを解除してバルーンカテーテル 2 3とチューブ 2との 結合を解除し、 バルーンカテーテル 8をチューブ 2に沿 つて人工血管 7内に押し進め、 その先端を第 1 5図に示 すように人工血管 7の先端に至るまで進める。 ここで、 バルーンカテーテル 2 3を第 1 5図の一点鎖線のように 膨脹させて人工血管 7を完全に拡張して血管 9内壁に固 定させる。 上記人工血管 7の固定が終わると、 バルーン カテーテル 2 3を収縮させて抜取る。 そして、 人工血管 7が血管 9内壁に固定されたことを確認した後、 第 1 6 図のようにチューブ 2に対してワイヤ 3を引く とワイヤ 一 3の先端がチューブ 2の側面窓部 1より も後退した時 に側面窓 1部分でワイヤー 3に巻いていた紐 4がワイヤ 一 3から外れる。 この状態で、 チューブ 2を引く と、 紐 4が引っ掛け部 1 3から外れ、 人工血管 7のみを血管 9 の所定位置に残してチューブ 2が引き出される。 [0029] 上記実施例ではバル一ンカテーテル 2 3を用いた実施 例を示したが、 バルーンカテーテル 2 3を用いないで、 人工血管 7の弾性復元力のみで人工血管 7を血管 9の内 壁に圧接するようにしてもよい。 [0030] 次に、 本発明の人工血管 7の他の実施例を第 2 1図に より説明する。 この実施例では連結環状線材部 1 1の両 端部が前後両側のリ ング状線材部 1 0より も筒状の人工 血管 7の軸方向の外側に向けて突出している。 このよう にすると、 リ ング状線材部 1 0と連結環状線材部 1 1 と の固着箇所 3 0、 3 1が 2箇所となり、 この結果、 リ ン グ状線材部 1 0を折り畳んだ後に復元させる際に、 2箇 所で固定した連結環状,線材部 1 1が円状に戻ろうとする 弾性復元力がリ ング状線材部 1 0に付与されて、 リ ング 状線材部 1 0が円形に復元する際の助けとなるものであ る。 連結環状線材部 1 1が人工血管 7の両端部から突出 することで血管 9と人工血管 7の移植部分での段差を作 らずスムーズに内壁に繫がるものである。 ここで、 第 2 2図 A、 Bのように連結環状線材部 1 1の交点でリ ング 状線材部 1 0に固着してもよい。 ところで、 第 2 2図 B には連結環状線材部 1 1の前後両端のリ ング状線材部 1 0より も軸方向の外方に向けて突出した部分の先端に更 に先端リ ング状線材部 1 0 aを固定してもよい。 この場 合、 連結環状線材部 1 1の先端が血管 9の内壁を傷つけ るのを先端リ ング状線材部 1 0 aにより防ぐようになつ ている。 また、 連結環状線材部 1 1の先端が広がり、 血 管 9内壁と密着し、 人工血管 7が下流に流されるのを防 ぐようになっている。 [0031] また、 人工血管 7の外表面に第 2 3図に示すように突 起物 3 5を突設してもよい。 この場合、 突起物 3 5の形 状は第 2 3図に示すように略 V字状の突起、 あるいはい ぼ状の突起、 先端が尖った突起等種々の形状のものが考 えられ、 針金、 硬い糸、 ゴムなど種々の材料により形成 してある。 上記突起物 3 5はリ ング状線材部 1 0、 連結 環状線材部 1 1、 人工血管 7の本体部分を構成する布の 外面等に形成される。 また、 突起物 3 5は人工血管 7の 外面に垂直に突設した 、 あるいは、 先端が後方を向く ように傾斜させて突設する。 このように突起物 3 5を人 ェ血管 7の外面に突設すると、 突起物 3 5が血管 9の内 壁に食い込んだり、 滑り止めの摩擦抵抗となって、 人工 血管 7が血流で下流に流されるのが防止されるものであ る。 [0032] また、 上記各実施例において人工血管 7の外側にリ ン グ状線材部 1 0、 連結環状線材部 1 1、 中間リ ング状線 材部 1 2を配設したものを示したが、 これらリ ング状線 材部 1 0、 連結環状線材部 1 1、 中間リ ング状線材部 1 2を人工血管 7の内側に配設してもよい。 [0033] なお、 第 2 5図は人体に媒体たる人工血管 7等を導入 する装置の他例が示してある。 この実施例においては、 チユ ープ 2の先端部に柔軟な案内筒 5を連続して設けた ものである。 ここで案内筒 5は柔軟な金属ゃポリエチレ ン等の合成樹脂により形成したコイルやあるいは柔軟な 合成樹脂やゴムにより形成した筒である。 このように、 チユ ーブ 2の先端部に柔軟な案内筒 5を連続して設けた のはチューブ 2の先端が血管 9の内壁を損傷しないよう にするための工夫である。 [0034] また、 第 2 6図には人体に媒体を導入する装置の更に 他例が示してある。 この実施例においては、 短いチュー ブ 2の先端部に短い案内筒 5を連続して設けると共にチ ユ ーブ 2の後端部に長い後部筒 6を連続して設けたもの であり、 短い案内筒 5及び長い後部筒 6はいずれも柔軟 な金属ゃポリエチレン等の合成樹脂により形成したコィ ルゃあるいは柔軟な合成樹脂やゴムにより形成した筒で 構成してある。 このように、 チューブ 2の前端部に柔軟 な短い案内筒 5を連続させると共にチューブ 2の後端部 に柔軟な後部筒 6を連続させることで、 血管 9に挿入す るに当たり、 血管 9の屈曲に対して柔軟な案内筒 5及び 後部筒 6が容易に沿ってスムーズに移動でき、 また、 案 内筒 5及び後部筒 6の柔軟さにより血管 9の内壁の破損 を防止するものである。 [0035] 上記した実施例において、 人工血管 7を折り畳んで力 テーテル 8内に挿入するに当たり、 前端のリ ング状線材 部 1 0をそれぞれ周方向において第 1の点 4 、 第 2 の点 4 2 、 第 3の点 4 3 、 第 4の点 4 4 L の 4点で 4等分し、 また、 後端のリ ング状線材部 1 0をそれぞれ 周方向において第 1の点 4 1 2 、 第 2の点 4 2 2 、 第 3 の点 4 3 2 、 第 4の点 4 4 2 の 4点で 4等分して折り曲 げて揷入する例を示したが、 第 2 7図、 第 2 8図のよう に前後端のリ ング状線材部 1 0を周方向において 8等分 して、 この 8等分した仮想の点 (またはその付近) を便 宜上前端のリ ング状線材部 1 0を周方向において 8等分 して、 この 8等分した仮想の点 (またはその付近) を便 宜上第 1の点 5 1 1 、 第 2の点 5 2 i 、 第 3の点 5 3 丄 、 第 4の点 5 4 、 第 5の点 5 5 i 、 第 6の点 5 6 i 、 第 7の点 5 7 i 、 第 8の点 5 8 、 また、 後端のリ ング状 線材部 1 0を周方向において、 第 1の点 5 1 2 、 第 2の 点 5 2 2 、 第: 3の点 5 3 2 、 第 4の点 5 4 2 、 第 5の点 552 、 第 6の点 562 、 第 7の点 572 、 第 8の点 5 82 の 8点で 8等分し、 前端のリ ング状線材部 10の第 1の点 51 と第 3の点 53 と第 5の点 55 と第 7 の点 57 とをそれぞれ引っ掛け部 13の取付け部分に 該当させた場合、 前端のリ ング状線材部 10の第 1の点 511 と第 3の点 53 と第 5の点 55 と第 7の点 5 71 とが第 27図に示すように断面正方形 (または円形) となった大径の入口 18 aの各辺の略中央側に位置する ようにセッ ト し、 この状態で前引張用紐 20を引く と、 人工血管 7の前端のリ ング状線材部 10の第 1の点 51 1 と第 3の点 53 と第 5の点 55 i と第 7の点 57丄 (ここで、 前述のように前端のリ ング状線材部 10の第 1の点 5 : と第 3の点 53 と第 5の点 55 と第 7 の点 57 i とはそれぞれ引っ掛け部 13の取付け部分に 該当する) が前引張用紐 20で引かれるため、 前端のリ ング状線材部 10は対向する引っ掛け部 13の取付け部 分である第 1の点 51 と第 3の点 53 i と第 5の点 5 51 と第 7の点 57 とが互いに近づき且つ人工血管 7 の軸方向の前方に位置するように押し潰されるとともに ラッパ状筒 18内を第 1の点 51 i と第 3の点 53丄 と 第 5の点 55 と第 7の点 57 とが先に引かれるため 潰された前端のリ ング状線材部 1 0は更に前端のリ ング 状線材部 10の第 2の点 52 i 、 第 4の点 54 i 、 第 6 の点 56 、 第 8の点 58 とが後方に位置し且つ第 2 の点 52 と第 4の点 54 iL と第 6の点 56 と第 8の 点 58 とが近づく ように折り曲げられながらラッパ状 筒 18内に挿入していく ものである。 つまり、 前端のリ ング状線材部 1 0は引っ掛け部 1 3部分である第 1の点 5 11 と第 3の点 53 と第 5の点 5 5 と第 7の点 5 71 とが前向きの山形の頂となり、 第 2の点 52 と第 4の点 54 i と第 6の点 56 と第 8の点 58 とが前 向きの谷形の底となって、 前端のリ ング状線材部 1 0全 体が波状となるものである。 この時、 更に、 前引張用紐 20を前方に更に引く と、 後端のリ ング状線材部 1 0は 後引張用紐 2 1により対向する位置に設けた引っ掛け部 1 3 a (この部分が後端のリ ング状線材部 1 0の第 2の 点 522 、 第 4の点 542 、 第 6の点 562 、 第 8の点 582 に該当する) で後方に引かれているので、 後端の リ ング状線材部 1 0は対向する第 2の点 522 と第 4の 点 542 と第 6の点 562 と第 8の点 582 に該当する 引っ掛け部 1 3 aの取付け部分で後方に引かれて、 同時 に人工血管 7の前端が前記前引張用紐 20で前方に引か れるため、 後端のリ ング状線材部 1 0は第 1の点 5 12 と第 2の点 532 と第 5の点 552 と第 7の点 572 力 先にラッパ状筒 18内に引かれて第 1の点 5 12 と第 3 の点 532 と第 5の点 5 52 と第 7の点 572 とが近づ く ように潰されるとともに対向する第 2の点 522 と第 4の点 542 とが後方に位置し且つ第 2の点 522 と第 4の点 542 と第 6の点 562 と第 8の点 582 とが近 づく ように折り曲げられながらラッパ状筒 18内に挿入 していく ものである。 つまり、 後端のリ ング状線材部 1 0は引っ掛け部 1 3 a部分である第 2の点 5 22 と第 4 の点 542 と第 6の点 562 と第 8の点 582 とが後向 きの山形の頂となり、 第 1の点 5 12 と第 3の点 532 と第 5の点 5 52 と第 7の点 5 72 とが後向きの谷形の 底となって、 後端のリ ング状線材部 1 0が全体として波 状となるものである。 第 28図にはこの実施例において 折り曲げられている状態の概略図が示してある。 [0036] 第 2 9図には、 前後のリ ング状線材部 1 0を周方向に おいて 6等分して、 この 6等分した仮想の点 (またはそ の付近) を便宜上前端のリ ング状線材部 1 0を周方向に おいて 6等分して、 この 6等分した仮想の点 (またはそ の付近) を便宜状第 1の点 6 1 、 第 2の点 62 i 、 第 3の点 63 i 、 第 4の点 64 、 第 5の点 6 5 、 第 6 の点 66 、 また、 後端のリ ング状線材部 1 0を周方向 において第 1の点 6 12 、 第 2の点 6 22 、 第 3の点 6 32 、 第 4の点 642 、 第 5の点 6 52 、 第 6の点 66 2 の 6点で 6分割し、 前端のリ ング状線材部 1 0の第 1 の点 6 1 と第 3の点 63 と第 5の点 6 5 i とをそれ ぞれ引っ掛け部 1 3の取付け部分に該当させた場合、 前 端のリ ング状線材部 1 0の第 1の点 6 1 と第 3の点 6 31 と第 5の点 6 5 i とが第 2 9図に示すように断面正 方形 (または円形) となった大径の入口 1 8 aの各辺の 略中央側に位置するようにセッ トし、 この状態で前引張 用紐 20を引く と、 人工血管 7の前端のリ ング状線材部 1 0の第 1の点 61 と第 3の点 63 と第 5の点 65 1 (ここで、 前述のように前端のリ ング状線材部 10の 第 1の点 6:^ と第 3の点 63 と第 5の点 65 とは それぞれ引っ掛け部 13の取付け部分に該当する) が前 引張用紐 20で引かれるため、 前端のリ ング状線材部 1 0は対向する引っ掛け部 13の取付け部分である第 1の 点 6:^ と第 3の点 63 と第 5の点 65 とが互いに 近づき且つ人工血管 7の軸方向の前方に位置するように 押し潰されるとともにラッパ状筒 18内を第 1の点 61 ! と第 3の点 63 と第 5の点 65 i とが先に引かれる ため潰された前端のリ ング状線材部 10は更に前端のリ ング状線材部 1 0の第 2の点 62 i 、 第 4の点 64 i 、 第 6の点 66 とが後方に位置し且つ第 2の点 62 i と 第 4の点 64 と第 6の点 66 とが近づく ほうに折り 曲げられながらラッパ状筒 18内に挿入していく もので ある。 つま り、 前端のリ ング状線材部 1 ◦は引っ掛け部 13部分である第 1の点 61 i と第 3の点 63 と第 5 の点 65 とが前向きの山形の頂となり、 第 2の点 62 1 と第 4の点 64 と第 6の点 66 とが前向きの谷方 の底となって、 前端のリング状線材部 10が全体と して 波状となるものである。 この時、 更に、 前引張用紐 20 を前方に更に引く と、 後端のリ ング状線材部 10は後引 張用紐 21により対向する位置に設けた引っ掛け部 13 a (この部分が後端のリ ング状線材部 10の第 2の点 6 22 、 第 4の点 642 、 第 6の点 662 に該当する) で 後方に引かれているので、 後端のリ ング状線材部 1 0は 対向する第 2の点 6 2 2 と第 4の点 6 4 2 と第 6の点 6 6 2 に該当する引っ掛け部 1 3 aの取付け部分で後方に 引かれて、 同時に人工血管 7の前端が前記前引張用紐 2 0で前方に引かれるため、 後端のリ ング状線材部 1 0は 第 1の点 6 1 2 と第 3の点 6 3 2 と第 5の点 6 5 2 が先 にラッパ状筒 1 8内に引かれて第 1の点 6 1 2 と第 3の 点 6 3 2 と第 5の点 6 5 2 とが近づく ように潰されると ともに対向する第 2の点 6 2 2 と第 4の点 6 4 2 と第 6 の点 6 6 2 とが後方に位置し且つ第 2の点 6 2 2 と第 4 の点 6 4 2 と第 6の点 6 6 2 とが近づく ように折り曲げ られながらラッパ状筒 1 8内に挿入していく ものである。 つまり、 後端のリ ング状線材部 1 0は引っ掛け部 1 3 a 部分である第 2の点 6 2 2 と第 4の点 6 4 2 と第 6の点 6 6 2 とが後向きの山形の頂となり、 第 1の点 6 1 2 と 第 3の点 6 3 2 と第 5の点 6 5 2 とが後向きの谷形とな つて、 後端のリ ング状線材部 1 0が全体として波状とな るものである。 [0037] なお、 上記各実施例においては、 前後端のリ ング状線 材部 1 0を周方向に便宜上 4等分、 あるいは 6等分、 あ るいは 8等分した実施例を示したが、 1 0等分または他 の複数の偶数点に分割し、 この分割点に引っ掛け部 1 3、 1 3 aをそれぞれ設けて折り曲げるようにすることも可 能である。 いずれの場合も、 引っ掛け部 1 3、 1 3 aは、 各連結環状線材部 1 1の頂点に対応する部位、 あるいは、 隣設する連結環状線材部 1 1の頂点間の 2等分位置に設 けるのが最も好ましい。 すなわち、 このような位置に引 つ掛け部 1 3 , 1 3 aを設けておけば、 リ ング状線材部 7を均等な波形に変形させることが可能となる。 [0038] なお、 上記の実施例では連結環状線材部 1 1 として上 記した外力が加わらない状態で円状となるものの例を示 したが、 外力を加えない状態で楕円状となるものであつ てもよい。 [0039] なお、 上記各実施例では、 人体の器官に挿入する器具 として人工血管 7の例を説明したが、 上記人工血管 7と 同じ構造の人工管 7を人体の器官 9 aの狭窄部 2 6 aを 拡張するためのものとして使用することができる。 すな わち、 上記人工血管 7と同様にして人体の器官 9 aの狭 窄部 2 6 aに第 3 0図のようにして人工管 7を挿入し、 第 3 0図の位置で人工管 7を放出すると、 第 3 1図のよ うに上記した人工血管 7と同様の構造の人工管 7の弾性 復元力により人体の器官 9 aの狭窄部 2 6 a部分が押し 広げられることになる。 この人体の器官 9 aの狭窄部 2 6 aの拡張に用いる人工管 7は第 3 0図、 第 3 1図に示 すもののみに限定されず、 第 2 1図、 第 2 2図 A、 B、 第 2 3図に示すもの、 あるいはその他の本発明の人工血 管 7と同じ構造のものが使用できるのは勿論である。 [0040] また、 第 3 2図には人体の器官 9 aの狭窄部 2 6 aを 拡張するための器具として、 上記した人工血管 7におい て筒状をした布ゃシー トを省いたフレーム 3 2のみを用 1 [0041] 2 8 [0042] いた実施例が示してある。 すなわち、 フ レーム 3 2のみ を上記と同様にして人体の器官 9 aの狭窄部 2 6 a部分 に挿入し、 第 3 2図のように狭窄部 2 6 aで放出してフ レーム 3 2の弾性復元力により人体の器官 9 aの狭窄部 2 6 aを押し広げることができる。 こ こで使用するフ レ ーム 3 2としては、 第 2図に示す構造のフ レームだけで なく、 第 2 1図、 第 2 2図 A、 B、 第 2 3図に示すフ レ ーム 3 2付きの人工血管 7等から布ゃシー トの筒状部分 を取り去った残りのフ レーム 3 2のみの構造のものを適 宜使用することができるものである。 . 産業上の利用上の利用可能性 [0043] 以上のように、 本発明に係る弾性復元機能を有する折 り曲げ自在な人体の器官に挿入する器具は、 人工血管や 人体器官内の狭窄部を押し広げる器具として有用である, そして、 本発明の折り曲げ装置は、 その器具を力テーテ ル内に折り畳んで挿入し、 人体の目的位置において放出 する作業を円滑に進める上で有用なものである。
权利要求:
Claims請求 の 範囲 1 . 両端部に折り曲げ自在な弾性を有する リ ング状線材 部を設け、 外力が加わらない状態で略円状をした折り曲 げ自在な弾性を有する連結環状線材部を複数個両側のリ ング状線材部間に掛け渡すとともに連結環状線材部をリ ング状線材部に取付け、 両リ ング状線材部間に中間リ ン グ状線材部を配置し、 該中間リ ング状線材部により該連 結環状線材部を略楕円形状に弾性変形した状態に保持し て成ることを特徴とする弾性復元力を有する折り曲げ自 在な人体の器官に挿入する器具。 2 . リ ング状線材部の周方向を複数に分割した位置に紐 を通して引く ための引っ掛け部を設けて成ることを特徵 とする請求の範囲第 1項記載の弾性復元力を有する折り 曲げ自在な人体の器官に挿入する器具。 3 . フレキシブルな布やシー トにより形成した筒状の人 ェ管の両端部に折り曲げ自在な弾性を有する リ ング状線 材部を設け、 外力が加わらない状態で略円状をした折り 曲げ自在な弾性を有する連結環状線材部を複数個両側の リ ング状線材部間に掛け渡すとともに連結環状線材部を リ ング状線材部に取付け、 両リ ング状線材部間に中間リ ング状線材部を配置し、 該中間リ ング状線材部により連 結環状線材部を略楕円形状に弾性変形した状態に保持し て成ることを特徴とする弾性復元機能を有する折り曲げ 自在な人体の器官に揷人する機具。 4 . フレキシブルな布やシー トにより形成した筒状の人 ェ管の両端部に折り曲げ自在な弾性を有するリ ング状線 材部を設け、 該リ ング状線材部の周方向を複数に分割し た位置に紐を通して引くための引っ掛け部を設けて成る ことを特徴とする請求の範囲第 3項記載の弾性復元機能 を有する折り曲げ自在な人体の器官に挿入する器具。 5 . 請求の範囲第 1項、 第 2項、 第 3項のいずれかに記 載した人体の器官に挿入する器具を折り曲げるための装 置であって、 後端部が器具を前端部から挿入するための 大径入口となり且つ次第に径が絞られて前端部がカテ一 テルの後端部にはめ込むことができる筒状の器具よりも 小径の接続部となったラッパ状をしたラッパ状筒により 構成して成ることを特徵とする人体の器官に挿入する器 具の折り曲げ装置。
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